山本ブログ

山本が新規事業領域でつづるブログ。オプトインキュベーション本部所属。

googleの検索が衰退期に?(2)

前の記事と関連する内容の記事があったので、それを元に考えたことを書きます。前の記事では

Here's Why I Use Google Less And Less - Business Insider

の記事に

・グーグルを使わなくなっている

・最大の問題はスピード(リアルタイム性)

・代替になっているのはTwitterFacebook、Pinterest、TumblrInstagram

 SnapChat

ということが書いてあり、そのことに関連して、当方の意見として

・これらのサービス上ではキーワード検索自体があまり使われないのではないか

・コンテンツ消費は考える(キーワード検索)から感じるもの(見ているだけ)

 というトレンドにあるのではないかということを書きました。

 

「企画とは"欲望の言語化"である」 〜嶋浩一郎氏の講義より(1)〜 | 内野 宗治

 そんな時にこの記事を見ました。

「企画とは"欲望の発見"である」というお話でした。まだ顕在化していない、欲望として認識されていない人々の欲望を発見し言語化・顕在化する、それが企画という行為

たとえば、世の中に「おひとりさま」という言葉が生まれたことによって、それまで一人で食事や旅行をすることが好きだけど何となく後ろめたさを感じていた人たちが、「私はいわゆる"おひとりさま"なんだ」と認識することで(あるいは世間に共通理解が生まれたことで)、堂々と一人旅をしやすくなる

 

ここら辺が前の記事で当方の意見として書いたことと重なるな、と思った次第です。よくショッピングにおいてECでの購入は指名買いが多くを占めると言います。要は何を買うかが分かっている人が集まってくるのがECということです。

 

これまでネット上では何かを探す、もしくは購入するという場合は自分が何を探しているのか、何を購入したいのか、ということが分かってから活動が行われてきた、ということですね。

 

でも、まだ見えていないニーズが世の中にはあり、そこを明確化する、言語化するのが企画だ、というのが上記の記事で述べられていることではないかと。検索されるのは企画で言語化された後です。

 

ネット上に表面化しているニーズであるところのキーワードは顕在ニーズで、サービスや製品を提供する、企画する側としては、表面化していない潜在ニーズを掴むことが必要になってくる、といった意味合いになるのではないかと思います。

 

製品をデザインするのはとても難しい。多くの場合、人は形にして見せて貰うまで自分は何が欲しいのかわからないものだ。

消費者に、何が欲しいかを聞いてそれを与えるだけではいけない。完成する頃には彼らは新しいものを欲しがるだろう。

 

これどこかで見たことある方も多いかもしれません。ジョブズ語録です。これも同じことを言っているのではないかと思います。

 

冒頭にあげたTwitterFacebook、Pinterest、TumblrInstagram、SnapChatはこの潜在ニーズ、言語化されていないニーズ、が満たされている場の一つなのかもしれません。その中で言語化されているもの、つまりハッシュタグはニーズを探る上では手掛かりになりえますかね。もちろんそこからさらに明確化、言語化の作業が必要ですが。

 

顧客は自分のニーズを言語化はできないですが、感じてはいるってことですね。