always on commerce
博報堂DYグループ・スマートデバイス・ビジネスセンターによる「全国スマートフォンユーザー1,000人定期調査」第8回分析結果報告によると、スマートフォンでのネットショッピングサービス利用経験がある人の割合は65.2%という結果になりました。(2014年1月20日に発表)
年代別では15歳~19歳が一番割合が高く約80%、年代が上がっていくに連れて割合が下がります。性別では女性の方が男性よりも10%ほど高く70%。
利用頻度に関しても同様に年代が上がるほど頻度も下がります。15歳~19歳では週1回以上ショッピングする割合が39.4%です。
ショッピングしたことがある商品・サービスではアパレル系が1位に来ています。15~19歳の子達は毎日スマホ上でショッピングを行い、アパレル系のものを購入している・・・雑貨や古着・中古品などが多いのかもしれません。単価なども知りたいところですね。最近耳にすることが多いフリマアプリなどがよく使われているのでしょうか。
スマートフォンでネットショッピングをしない理由についても同レポート内にありますが、大きく分けると使いづらさ・見づらさとセキュリティーでした。どちらも今後改善されていくでしょうから、スマートフォンでネットショッピングという流れは止まらなそうですね。
この流れはアメリカの方でも同様です。
↑これはアメリカにおけるMcommerce、つまりスマホからのショッピング市場規模推移実績と予測です。2017年に約1,136億ドル規模。EC全体に占める割合は26%となっていますが、これはあくまで実際に決済が行われる割合です。
まさに朝起きるところから、夜眠りに落ちるまで(ひょっとすると眠っている間も・・・?)スマホの画面を見る回数は何度とありますよね。
↑これもアメリカのデータですが、スマートフォンとPCの滞在時間がほぼ一緒です。
(出典:BussinessInsider)
当然ずっとショッピングをしているわけではないでしょうけど、スマホの画面上に表示されているものを見ているわけです。見ているだけで閲覧情報が取得されていき、その内容に応じた広告が表示されます。また、位置情報を使ったサービスも絡んできます。
↑これは2012年5月の同じく博報堂DYグループ・スマートデバイス・ビジネスセンターによる「全国スマートフォンユーザー1,000人定期調査」の第1回の調査結果です。この時点で70%以上の利用者がGPSを利用しています。
こちらはシードプランニングによるスマートフォン向けO2Oサービスの将来予測です。2020年には全体で2,360億円、そのうち位置情報を利用するスポット情報サービスは785億円、33%を占めると予想されています。プッシュ通知なども使って、どこでも、そしていつでもアプローチすることができてしまうということですね。ショッピングサイトを見ていなくても、スマホを開いていなくても、常に商品情報に監視されているとでもいいましょうか。
こちらで言われている「everywhere commerce」から「always on commerce」への流れが進みそうです。