山本ブログ

山本が新規事業領域でつづるブログ。オプトインキュベーション本部所属。

Yahoo!が全プロダクトのデータをSSL化へ

google検索が衰退期かも?と書いてきましたが、Yahoo!にも動きがあります。

 

Our Commitment to Protecting Your Information

アメリカのYahoo!が全プロダクトのデータをSSL化すると、マリッサメイヤーCEO名義で発表しました。当然検索キーワードもSSL化ですね。すでにグーグルはユーザーの選択によってSSL化することができるようになっていますが、Yahoo!もこれに追随です。発表にも書いてありますが、アメリカではNSAもしくは政府がネット系企業から利用者のデータの提供を受けていたのではないか、として話題になりました。そういった不安の解消というのもあるでしょう。

 

この流れ、どれくらいかかるかはわかりませんが、いずれ日本のYahoo!にも影響があるのではないかと予想されます。つまりサイト管理者はサイト来訪者の検索キーワードがますますわからなくなるということです。

 

リスティング広告出稿の際に個別キーワードの検索ボリュームといったことはわかりますが、自分のサイトへの来訪者個別にはわからなくなっていく・・・ということです。ある意味これまでネット上のニーズは検索キーワードに表れているので、そこさえ見ていれば・・・といった感はありました。それがわからなくなるということは、ますます潜在ニーズに対する感度が重要になってくるのではないかと思った次第です。

 

selfieの歴史

2013年にブレークしたselfieですが、実は長い歴史があるものでした。

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出典:History Of The Selfie - Business Insider

 

古くは1839年。Robert Cornelius(ロバートコーネリアス)という人が世界で初めて自分の写真を撮ったということです。このロバートコーネリアスという人はもともと銀板製造や金属を磨く、といったことをお仕事にされていたようです。当時は銀板写真術というものがあり、そこのつながりから写真に興味を持ったようです。

 

その後は1902年にフランスの小説家Émile François Zola、1965年にはビートルズのポールマッカートニーがselfieしてます。2000年にはあの写メールも登場してますね。

 

その後iPhoneInstagramなどの登場を経て2013年がSelfie元年になっています。今やオバマ米大統領、デーヴィッド・キャメロン英首相、ヘレ・トーニングデンマーク首相が一緒にselfieする時代です。ロバートコーネリアスもここまでなるとは想像できなかったでしょうね・・・

 

googleの検索が衰退期に?(2)

前の記事と関連する内容の記事があったので、それを元に考えたことを書きます。前の記事では

Here's Why I Use Google Less And Less - Business Insider

の記事に

・グーグルを使わなくなっている

・最大の問題はスピード(リアルタイム性)

・代替になっているのはTwitterFacebook、Pinterest、TumblrInstagram

 SnapChat

ということが書いてあり、そのことに関連して、当方の意見として

・これらのサービス上ではキーワード検索自体があまり使われないのではないか

・コンテンツ消費は考える(キーワード検索)から感じるもの(見ているだけ)

 というトレンドにあるのではないかということを書きました。

 

「企画とは"欲望の言語化"である」 〜嶋浩一郎氏の講義より(1)〜 | 内野 宗治

 そんな時にこの記事を見ました。

「企画とは"欲望の発見"である」というお話でした。まだ顕在化していない、欲望として認識されていない人々の欲望を発見し言語化・顕在化する、それが企画という行為

たとえば、世の中に「おひとりさま」という言葉が生まれたことによって、それまで一人で食事や旅行をすることが好きだけど何となく後ろめたさを感じていた人たちが、「私はいわゆる"おひとりさま"なんだ」と認識することで(あるいは世間に共通理解が生まれたことで)、堂々と一人旅をしやすくなる

 

ここら辺が前の記事で当方の意見として書いたことと重なるな、と思った次第です。よくショッピングにおいてECでの購入は指名買いが多くを占めると言います。要は何を買うかが分かっている人が集まってくるのがECということです。

 

これまでネット上では何かを探す、もしくは購入するという場合は自分が何を探しているのか、何を購入したいのか、ということが分かってから活動が行われてきた、ということですね。

 

でも、まだ見えていないニーズが世の中にはあり、そこを明確化する、言語化するのが企画だ、というのが上記の記事で述べられていることではないかと。検索されるのは企画で言語化された後です。

 

ネット上に表面化しているニーズであるところのキーワードは顕在ニーズで、サービスや製品を提供する、企画する側としては、表面化していない潜在ニーズを掴むことが必要になってくる、といった意味合いになるのではないかと思います。

 

製品をデザインするのはとても難しい。多くの場合、人は形にして見せて貰うまで自分は何が欲しいのかわからないものだ。

消費者に、何が欲しいかを聞いてそれを与えるだけではいけない。完成する頃には彼らは新しいものを欲しがるだろう。

 

これどこかで見たことある方も多いかもしれません。ジョブズ語録です。これも同じことを言っているのではないかと思います。

 

冒頭にあげたTwitterFacebook、Pinterest、TumblrInstagram、SnapChatはこの潜在ニーズ、言語化されていないニーズ、が満たされている場の一つなのかもしれません。その中で言語化されているもの、つまりハッシュタグはニーズを探る上では手掛かりになりえますかね。もちろんそこからさらに明確化、言語化の作業が必要ですが。

 

顧客は自分のニーズを言語化はできないですが、感じてはいるってことですね。

 

googleの検索が衰退期に?

google検索と言えば、世の中の情報を知るための一番重要なツールと言ってもいいでしょう。インターネットが生まれて、ホームページが作られるようになり、ブログができて誰もが情報発信できるようになり、ツイッターはさらに簡単な情報発信方法を与えてくれました。その結果ネット上にある情報量はとうて人間が自力で探せるようなものではない莫大なものになりました。

 

その結果自分が知りたい情報をキーワードに応じて引っ張ってきてくれるgoogleの重要性が高まりました。彼らのミッションは「Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです。」となっています。まさにインターネットの正解では必要不可欠な存在と言ってもいいですよね。

 

しかし、最近ちょっと事情が違うようです。

Here's Why I Use Google Less And Less

Business Insiderの記事ですが、グーグルをどんどん使わなくなっている理由を述べています。筆者はMark Cubanというアメリカの実業家で(Mark Cuban のWikiはこちら)、1999年には自ら設立したインターネットラジオAudionetをYahoo!に57億ドルで売却し、その後ケーブルテレビや衛星放送経由の高精細度テレビ(HDTV)放送局を運営するHDNetを設立しています。NBA のバスケットボールチーム、ダラス・マーベリックスのオーナーでもあります。

 

そのマーク曰く、グーグルを使わなさが、これまでに比べて2分の1、3分の1というレベルではなく十分の一くらいだというのです。

 

その理由として挙げられているのがスピードです。グーグルでは情報が遅いと言います。

 

以前は何か伝えたい情報があると、その情報がウェブ上にアップされ、クローリングされて、インデックスされて、検索されて初めて世の中の人達に伝わるというプロセスでした。このプロセスにリアルタイム性がないということです。

 

もっと早く情報発信できるものとしてTwitterFacebook、Pinterest、TumblrInstagram、SnapChatなどがあると言います。またFacebookが登場した時にも話題になりましたが、Facebook上の情報はグーグルにインデックスされません。Pinterest、Instagramの情報はインデックスはされますが、彼らの本質的なデータである画像については、キーワードによる検索というアプローチがどこまで有効かは若干疑問です。検索、もしくは「探す」という行為の中で使われているのはハッシュタグです。Tumblrも含めて利用者はキーワード検索によるアプローチを重要視していないのではないかと思います。

 

そしてSnapChat。affinityアプリ、消滅型アプリと呼ばれますが、データを残すこと自体をしません。一定時間経過後にデータは消滅します。インデックスする、しない以前の問題ですね。

 

マークはNBAの試合について何か知りたいと思ったら、グーグルを検索するよりも、TwitterFacebookInstagramなどを見る方が早いというのです。

 

これはマークは書いていませんが、最近の傾向として情報の消費の仕方は「読む」というよりは「見る」もしくは「感じる」という流れがあるのではないかと思います。特にいわゆるエンターテイメント系の情報、スポーツや音楽のライブなどはその典型例ですが、いかに早く消費できるか、消費のinstant化です。自分が何を探しているか、要はキーワードを考える暇はそこにはないのかもしれません。Twitterがテキストによる情報商品のinstant化の究極系だとすると、画像の場合はInstagramが登場し、さらにはSnapchatがそれを更に高めています。

 

筆者が言うように、Googleを使わなくなることはないでしょう。株式市場の情報や企業情報、商品情報については引き続きGoogleを使うと言っています。依然としてGoogleの重要性は変わっていないということです。

 

ただし、情報の消費の仕方はどんどん変化しているということですね。少し前まではウェブに情報を発信する時に一番重要だったのが、いかに検索エンジンに素早くインデックスされるのか、ということだったのですが、そのルールが情報の種類によっては変わってしまったということですね。

 

もちろんグーグルもこの状況に対して黙っているわけではないですよね。Google+はもちろんのこと、いろいろな手を打ってきている、今後も打っていくのだと思います。

 

always on commerce

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博報堂DYグループ・スマートデバイス・ビジネスセンターによる「全国スマートフォンユーザー1,000人定期調査」第8回分析結果報告によると、スマートフォンでのネットショッピングサービス利用経験がある人の割合は65.2%という結果になりました。(2014年1月20日に発表)

 

年代別では15歳~19歳が一番割合が高く約80%、年代が上がっていくに連れて割合が下がります。性別では女性の方が男性よりも10%ほど高く70%。

 

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利用頻度に関しても同様に年代が上がるほど頻度も下がります。15歳~19歳では週1回以上ショッピングする割合が39.4%です。

 

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ショッピングしたことがある商品・サービスではアパレル系が1位に来ています。15~19歳の子達は毎日スマホ上でショッピングを行い、アパレル系のものを購入している・・・雑貨や古着・中古品などが多いのかもしれません。単価なども知りたいところですね。最近耳にすることが多いフリマアプリなどがよく使われているのでしょうか。

 

スマートフォンでネットショッピングをしない理由についても同レポート内にありますが、大きく分けると使いづらさ・見づらさとセキュリティーでした。どちらも今後改善されていくでしょうから、スマートフォンでネットショッピングという流れは止まらなそうですね。

 

この流れはアメリカの方でも同様です。

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↑これはアメリカにおけるMcommerce、つまりスマホからのショッピング市場規模推移実績と予測です。2017年に約1,136億ドル規模。EC全体に占める割合は26%となっていますが、これはあくまで実際に決済が行われる割合です。

 

まさに朝起きるところから、夜眠りに落ちるまで(ひょっとすると眠っている間も・・・?)スマホの画面を見る回数は何度とありますよね。

 

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↑これもアメリカのデータですが、スマートフォンとPCの滞在時間がほぼ一緒です。

(出典:BussinessInsider

 

当然ずっとショッピングをしているわけではないでしょうけど、スマホの画面上に表示されているものを見ているわけです。見ているだけで閲覧情報が取得されていき、その内容に応じた広告が表示されます。また、位置情報を使ったサービスも絡んできます。

 

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↑これは2012年5月の同じく博報堂DYグループ・スマートデバイス・ビジネスセンターによる「全国スマートフォンユーザー1,000人定期調査」の第1回の調査結果です。この時点で70%以上の利用者GPSを利用しています。

 

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こちらはシードプランニングによるスマートフォン向けO2Oサービスの将来予測です。2020年には全体で2,360億円、そのうち位置情報を利用するスポット情報サービスは785億円、33%を占めると予想されています。プッシュ通知なども使って、どこでも、そしていつでもアプローチすることができてしまうということですね。ショッピングサイトを見ていなくても、スマホを開いていなくても、常に商品情報に監視されているとでもいいましょうか。

 

こちらで言われている「everywhere commerce」から「always on commerce」への流れが進みそうです。

 

社内合宿 -鬼の議論合宿のメリットとデメリット-

本日は社内で合宿でした。合宿というと通常はどこかに泊まりがけで・・・ということになりますが、社内でしかも泊まりがけではないという若干変形パターンでした。チーム全員で会議室に籠り、朝からぶっ続けで議論、議論、議論。途中昼食も社内にあるカフェで販売されているお弁当を調達し、食べながら議論、議論、議論。その後休憩もなく議論、議論、議論。とにかく議論を重ねる。ひたすら議論を重ねることに集中した1日でした。

 

こういう合宿をするメリットは

・集中的に議論ができる

・成果を定義しておくことで、先延ばしを防げる

・関係者のコンセンサスをまとめて取れる(聞いてないよ、とならない)

 

デメリットは

・他の仕事が一切できなくなる

・目的、テーマ設定が緩いと時間が無駄になる

・時間内での結論になるので、ベストな案でない可能性が残る

 

といったところでしょうか。メリットは一言で言うと効率性ですね。そしてデメリットの一番の問題である他業務ができないことを踏まえても集中的な議論のメリットは大きいと思います。

 

しかし、途中までエアコンがきいておらず、室温がかなり低い状態でした。。(寒)でもそのおかげで頭がボーっとせず議論に集中できたかもしれません。何事もメリットとデメリットがありますよね。

 

でも今年の冬って何か寒くないですか??体調に気を付けて頑張りましょう。

 

selfieは既にusieへと進化?

selfieって知ってますか?

昨年半ばくらいからですかね。毎日"selfie"という単語を

見るようになりました。「セルフィー」って読みます。

意味は自分撮り写真画像。

 

つい最近だと乗っていた飛行機が事故って、海に放り出されたにも

関わらず、Goproカメラでselfieした猛者が話題になりましたね。

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出典:This Guy Took A Selfie While Floating In The Ocean Immediately After His Plane Crashed

 

自分撮り自体は昔からみんなやっていたと思いますが、去年は専用アプリも

いろいろ出ました。あのジャスティン・ビーバーが出資したなんてことも話題に

なりました。インカメラでしか撮影できないとか、コメント欄なしとか結構工夫が

されていて面白いです。狙っているターゲットはteenのようです。

 

さらにはローマ教皇もセルフィーしたとかオバマ大統領夫人のミッシェルさんも

セルフィーしているなんて話題もありました。

 

このグーグルトレンドの急激な上昇が盛り上がり具合を物語っています。

 

そしてついにはオックスフォード辞典の2013年流行語に選ばれました。

Oxford Dictionaries Word of the Year 2013

日本の流行語大賞にもこういったテック系の言葉が入ってくると面白いですね。

ちなみに2013年の流行語大賞のノミネートリストには2個テック系が入ってます。

1個がビッグデータ。もう1個がバカッターです。。。あ、ある意味バカッターも

セルフィーかも・・・(笑)

 

そんなselfie、既にアメリカでは進化しているようです。もう1人撮りは

古く、仲間とのみんな撮りが盛り上がっているのだとか。その名も"usie "。

group selfieじゃなくてusieって言うんですね。

 

こちらにいろいろなusieがあります。カップル、親子、友達、ペットと。

ローマ教皇も実はselfieじゃなくてusieだった、なんて書いてあります^^

ということはミッシェルさんの写真も愛犬のBoと一緒に写っているので、

usieになりますね。

 

自分撮りだと、「どんんだけ自分好き?!」みたいに突っ込まれそうですけど、

usieなら誰かと一緒なので、撮りやすいかも。

 

では最後に怖いusieです。

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出典:Shark photobomb

 

 この後どうなったか、心配。。。これは本物の写真なのでしょうか。。